プライオプッシュアップのフォームイメージ
PLYOMETRIC PUSH-UP

プライオプッシュアップ

胸(大胸筋) 難易度:中級 🤸 自重
Plyometric Push-up
🤸 自重 難易度:中級

手が床から離れるほど爆発的に押し上げるプッシュアップ。上半身の瞬発力・パンチ力を高めます。

プライオプッシュアップは、こう動かす

効く場所:大胸筋(あわせて働く:上腕三頭筋・三角筋・腹直筋)

外せない点:

  • 体勢の準備
  • 土台の確認
  • 実施前の目安

やり方

構えをつくる

  1. 体勢の準備:通常のプッシュアップと同じ手幅・体のラインで構える。目安:頭からかかとまで一直線に保てている。
  2. 土台の確認:滑らない床・マットの上で行い、手をつく位置に十分なスペースを確保する。目安:着地時に手が滑らない場所であることを確認できている。
  3. 実施前の目安:通常のプッシュアップを連続15〜20回程度、フォームを崩さず行える状態を目安に取り入れる。目安:通常のプッシュアップで体のラインが崩れない。

爆発的に押す・着地する

素早く胸を床に近づけたら、間をおかず全力で床を押して手を浮かせる。着地では肘を軽く曲げてクッションのように衝撃を吸収し、そのまま次の反復につなげる

呼吸:下ろす前に軽く吸い、押し上げる瞬間に力を込めるように吐く

目安:着地の衝撃が大きすぎず、体のラインが崩れずに次の反復へ移れている

回数・重さの目安

  • 瞬発力・パワー向上(基本):3〜6回 × 3〜5セット 回数をこなすことより、1回ごとの速さと着地の安定感を保つことが目的。セット間はしっかり休息を取り、速度が落ちたと感じたらそこで終える
  • 上級者の追い込み:5〜8回 × 3〜4セット 手首や肘への衝撃が大きい種目のため、疲労でフォームが乱れたら回数を減らすか通常のプッシュアップに切り替える
  • 導入前の土台づくり:通常のプッシュアップ15〜20回 × 3セットが余裕を持ってできることを目安に まずは拍手なしで手がわずかに浮く高さだけを狙うところから始めると衝撃を抑えられる

安全とマナー

  • 滑らない床・マットの上で行い、周囲に着地の妨げになるものがないか確認する
  • 手首や肘に違和感がある日は無理をせず通常のプッシュアップに切り替える

よくある間違いと直し方

  • 着地の衝撃が大きく手首・肘に響く:肘を軽く曲げてクッションのように衝撃を吸収する意識を持つ。それでも響く場合は拍手なしで手がわずかに浮く高さだけの低強度バージョンに切り替える
  • 疲れてくると体のラインが崩れる:速度やフォームが崩れたらそのセットを終了し、無理に回数を追わない
  • 通常のプッシュアップがまだ安定していないのに行っている:先に通常のプッシュアップを連続15〜20回、フォームを崩さず行えるようにしてから取り入れる

痛みが出たときは

  • 手首が痛いとき:着地のたびに手首が反る衝撃が加わりやすいため、プッシュアップバーを使う、または拍手なしの低い高さのバージョンに切り替える。痛みが続く場合は自己判断で継続せず、整形外科などの医療機関に相談してください
  • 肘・肩が痛いとき:着地の衝撃を肘で吸収しきれていないサインです。回数を減らす、または通常のプッシュアップに戻して土台を作り直す。痛みが続く場合は整形外科などの医療機関に相談してください

プライオプッシュアップとは

通常のプッシュアップを爆発的に行い、手が一瞬床から離れるパワー系の自重種目です。大胸筋・上腕三頭筋・三角筋前部を主役に、上半身の瞬発力を高めることを主目的とします。

この種目で変わること

  • 上半身の瞬発力(パワー)向上:短時間で大きな力を発揮する能力は、パンチ・投球・タックルなど爆発的な動作の土台になります
  • 大胸筋・上腕三頭筋への刺激:通常のプッシュアップと同じ筋群を、より高い速度で動員します
  • 神経系の動員効率の向上:素早い動作を繰り返すことで、筋肉を素早く強く発揮するための神経系の働きが鍛えられるとされています

まだ難しいときは

似た効果の種目

長所・短所

この種目ならではの強み

  • 押す動作の速さを鍛えられる:手が床から離れるまで加速する。ゆっくり押す種目では扱えない要素が入る。
  • 器具なしで上半身のパワーを扱える:バーベルもボールも要らない。床だけで爆発的な押しを練習できる。
  • 腕立ての次の段階として分かりやすい:同じ姿勢のまま速度だけを変える。動作を覚え直さずに進める。

弱みと、その付き合い方

  • 手首と肘に着地衝撃が来る:落ちてくる体重を手で受け止めるので、関節への負担が通常の腕立てより大きい。マットの上で行う。
  • 通常の腕立てが安定してからの種目:押す力と姿勢が固まらないうちに跳ぶと、着地で形が崩れる。
    こう付き合う:プッシュアップ(腕立て伏せ)を余裕をもって続けられてから。
  • 疲れると速度が落ち練習にならない:押す速さが落ちた状態で数を重ねても、瞬発力の練習にはならない。少ない回数で区切る。

ひとことで:跳べなくなったら終わり。速さの落ちた回は数えない。

よくある質問

毎日やってもいいですか?
神経系への負荷が大きく、手首・肘への衝撃も伴う種目のため、毎日ではなく48時間以上の間隔をあけて行うのが一般的です。
何回・何セットが目安ですか?
回数を追う種目ではなく、1回ごとの速さと着地の安定感を保つことが目的です。3〜6回×3〜5セットを目安に、セット間はしっかり休息を取ってください。
初心者がいきなりやってもいいですか?
着地の衝撃を吸収する準備ができていない状態で行うと、手首や肘に負担がかかりやすくなります。通常のプッシュアップが連続15〜20回程度フォームを崩さずできるようになってから取り入れることをおすすめします。
拍手なしでもいいですか?
問題ありません。手首に不安がある場合や着地の衝撃を抑えたい場合は、拍手をせず手がわずかに床から浮く高さだけを狙うバージョンから始めると取り組みやすくなります。

鍛えられる筋肉

主働筋: 大胸筋

協働筋: 上腕三頭筋三角筋腹直筋