懸垂(チンニング)のフォームイメージ
PULL-UP

懸垂(チンニング)

背中(広背筋) 難易度:中級 🤸 自重
Pull-up
🤸 自重 難易度:中級 背中

自重で行う背中の最強種目。逆三角形の背中を作るなら避けて通れません。

懸垂(チンニング)は、こう動かす

効く場所:広背筋(あわせて働く:上腕二頭筋・僧帽筋・前腕筋群)

動かす範囲:肘が伸びきる手前 〜 胸をバーへ近づける

外せない点:

  • 引き始める前に肩を下げる
  • 顎ではなく胸を近づける
  • 下ろすとき

やり方

1回もできない段階では、上がる練習だけでは進みません。ぶら下がって耐える、台を使って上まで行きゆっくり下ろす、といった上がる動作以外から始めます。下の目安は一例で、絶対の基準ではありません。

いまの状態やること次へ進む目安
0回バーにぶら下がって耐える30秒
0回台に乗って上まで上がり、5秒かけて下りる5回
0回ゴムバンドを足にかけて上げ下げする8回
1〜3回1セットの回数ではなく1日の合計を増やす合計12回
10回以上ベルトやリュックで重りを足す

引き始める前に肩を下げる:ぶら下がったら、腕を曲げずに肩だけを下げます。体がわずかに浮けば背中が働いています。ここを飛ばすと腕だけの動作になります。

顎ではなく胸を近づける:顎をバーに乗せにいくと首が伸びるだけです。胸をバーへ向けると、上体がわずかに後ろへ傾いて背中に乗ります。

下ろすとき:力を抜いて落ちません。肘が伸びきる手前まで、こらえながら下ろします。

懸垂とは

バーにぶら下がり、腕と背中の力で体を引き上げて、また下ろす。これが懸垂(プルアップ)です。動かすのは自分の体そのもので、重りは使いません。

上半身の「引く」動作の代表で、必要な器具はバー1本だけです。背中を引く動作を自重で練習でき、公園の鉄棒でも成立します。

最初の1回の壁が高い種目です。自分の体重を、ぶら下がった位置から持ち上げる動作なので、腕立て伏せなどとは必要な力の量が違います。1回もできない人は珍しくありません。そこから積む手順はいくつかあります。

負荷が自分の体重である以上、体重が減れば同じ筋力でも回数は増えます。10回を超えるようになったら、回数を伸ばすより、ベルトやリュックで重りを足す段階に入ります。

長所・短所

この種目ならではの強み

  • 背中の広がりを作る代表種目:上から引く動作で広背筋が大きく働く。逆三角形のシルエットはここから。
  • バー1本あればどこでもできる:マシンが無くても、公園の鉄棒や自宅用バーで同じ動作ができる。
  • 引く力と握力が同時に鍛えられる:体重をバーで支え続けるので、前腕にも最後まで負荷が残る。

弱みと、その付き合い方

  • 1回もできないと始められない:体重を引き上げられなければ1回も成立しない。ラットプルダウンインバーテッドロウ(斜め懸垂)で段階を踏む。
  • 負荷が体重で決まり微調整しにくい:体重が重い人ほど不利になり、少しだけ軽くする、という調整がしにくい。
    こう付き合う:軽くするならバンドかアシストマシン、増やすならベルトで加重。
  • 反動で回数を稼げてしまう:勢いを使えば回数は伸びるが、背中に残る刺激は薄い。下ろす動作をゆっくりにすると、勢いに頼れず背中で受けられる。

ひとことで:上げる回数より、下ろす時間を丁寧に。

よくある質問

背中ではなく腕だけが張ります。
引き始める前に肩が上がったままだと、背中の大きな筋肉が働く前に腕が仕事を始めます。腕を曲げずに肩だけを上下させる動きを10回、懸垂の前に入れると感覚がつかめます。
3回から増えません。
同じ3回を繰り返しているだけだと頭打ちになります。3回が限界なら、2回のセットを6本。1日の合計を12回にするほうが先に進みます。
順手と逆手、どちらがいいですか?
手のひらを前に向ける順手が基本形です。自分に向ける逆手は上腕二頭筋が加わるぶん、同じ人でも数回多くできます。広がりを狙うなら順手、まず回数を積みたいなら逆手、という選び方をされます。ただし手の向きによる筋肉の働き方の差はそれほど大きくないという報告もあるので、まずは痛みなく引ける向きで構いません。
肩や肘が痛みます。
下ろしきった位置で肩の前が痛むときは、肩を上げたままぶら下がっている可能性があります。逆手で回数を積んだあとに肘の内側が痛む場合は、しばらく順手に替えると引くことがあります。
何回できれば十分ですか?
目的によります。背中を大きくしたいなら、あと1〜3回は引ける余力を残して8〜12回を3セット、というあたりから。全セットで上限まで届いた日に、重りを足して回数を落とします。

鍛えられる筋肉

主働筋: 広背筋

協働筋: 上腕二頭筋僧帽筋前腕筋群