BEHIND-THE-NECK PRESS
バックプレス
肩(三角筋)
難易度:上級
🏋️ バーベル(オリンピックバー)
バックプレスは、こう動かす
効く場所:三角筋(あわせて働く:上腕三頭筋・僧帽筋)
外せない点:
- バーの位置
- グリップ幅
- 肩の可動域チェック
- 体幹
やり方
構えをつくる
- バーの位置:スクワットラックなどでバーを僧帽筋上部(首の付け根の少し下)に担ぐ。目安:頸椎ではなく僧帽筋の厚みの上にバーが乗っている。
- グリップ幅:肩幅よりやや広め、肘が真横を向く幅で握る。目安:手首がまっすぐで、バーが手のひらの上に乗っている。
- 肩の可動域チェック:無負荷でバーベルを担ぐ姿勢を作り、肘を真横に張れるか確認する。目安:肩や肩甲骨に詰まる感覚や痛みが出ない。
- 体幹:腹圧を入れて肋骨の開きを抑え、腰を反りすぎない姿勢を作る。目安:頭上に挙げたときに腰が過度に反っていない。
首の後ろから頭上へ押し上げる
肘を真横に張った状態から、頭上へまっすぐ押し上げます。下ろす際は耳の高さ程度までにとどめ、深く下ろしすぎないようにコントロールします。
呼吸:下ろしながら吸い、押し上げながら吐く
目安:挙上中に肩がすくんだり、詰まるような痛みが出ていない
回数・重さの目安
- 筋肥大:8〜10回×3セット 肩の可動域に問題がない上級者向けの重量設定です。フォームが崩れる兆候があれば即座に中止しましょう。
- フォーム習得:軽量バーのみで10回×2〜3セット 初めて行う場合は無負荷または軽いバーで可動域と姿勢を確認してから重量を上げてください。
- 肩の柔軟性がある中級者の刺激バリエーション:10〜12回×2〜3セット 通常のオーバーヘッドプレスに慣れた上で、刺激に変化をつけたい場合の補助的な位置づけにとどめましょう。
安全とマナー
- 肩関節の可動域に制限がある人・肩の既往歴がある人は避けるか、必ず専門家の指導のもとで行う
- 無負荷またはごく軽いバーで可動域を確認してから重量を上げる
- 深く下ろしすぎず、耳の高さ程度で切り返す
- 肩に詰まる感覚や痛みを感じたら即座に中止する
よくある間違いと直し方
- バーを深く下ろしすぎて肩に詰まる感覚が出る:耳の高さ程度で下ろすのを止め、それ以上深く下ろさない
- 肩の可動域が足りず頭が前に突き出る:頭を前に出して逃がすフォームは肩・頸椎への負担が増すため、無理をせず通常のオーバーヘッドプレスに切り替える
- 反動を使って挙げてしまう:重量を落とし、体幹を固定したまま純粋に肩の力で押し上げる
痛みが出たときは
- 肩が痛いとき:この種目は肩関節に大きな外旋・水平外転を要求するため、肩の可動域や既往歴によっては痛みや違和感が出やすい種目です。違和感がある場合は無理に続けず、オーバーヘッドプレスなど肩への負担が少ない種目に切り替え、痛みが続く場合は整形外科などの医療機関に相談してください。
- 首・頸椎が痛いとき:バーが頸椎に近い位置に乗っていないか確認し、僧帽筋の厚みの上にしっかり担げているか見直してください。
バックプレスとは
バーベルを首の後ろ(僧帽筋上部)に担いだ位置から頭上に押し上げる、三角筋中部への刺激が強いプレス種目です。肩関節に大きな外旋・水平外転の可動域を要求するため、通常のオーバーヘッドプレスより肩を痛めるリスクが高い上級者向けの種目とされています。
この種目で変わること
- 三角筋中部を中心とした肩の筋量・筋力向上
- 通常のオーバーヘッドプレスとは異なる軌道による刺激バリエーション
- 僧帽筋・上腕三頭筋の補助的な発達
まだ難しいときは
似た効果の種目
長所・短所
この種目ならではの強み
- 肩の中部に刺激が入りやすい:バーを首の後ろに下ろす軌道。前で行うプレスより三角筋中部の関与が増えるとされる。
- 前傾せずに真上へ押せる:バーが体の後ろを通る。上体を反らせずに垂直な軌道を作れる。
- 肩の柔軟性の指標になる:肩が硬いと構えすら作れない。可動域の現状を確かめる目安になる。
弱みと、その付き合い方
- 肩を痛めるリスクが高い:肩を大きく外へ回した姿勢で高重量を扱うため、負担が集中しやすいとされる。
こう付き合う:肩に痛みや既往がある人はオーバーヘッドプレスに替える。 - 首の後ろにバーが通る:下ろす位置を誤ると、首や後頭部に当たる危険がある。下ろすのは耳の高さまで。
- 柔軟性が足りないと形にならない:肩が硬いと頭が前へ出て、狙いの軌道から外れる。空のバーで確かめてから重量を足す。
ひとことで:上級者向けで代わりも多い。無理に選ぶ必要はない。
よくある質問
- 初心者がいきなり行っても大丈夫ですか?
- おすすめしません。肩関節に大きな可動域を要求する上級者向けの種目のため、まずは通常のオーバーヘッドプレスで肩まわりの筋力とフォームを身につけてから検討してください。
- 肩が痛くなるのですが大丈夫ですか?
- この種目は構造上、肩関節への負担が大きくなりやすいとされています。痛みや違和感がある場合は無理に継続せず、通常のオーバーヘッドプレスなど代替種目に切り替え、痛みが続く場合は医療機関に相談することをおすすめします。
- 通常のオーバーヘッドプレスとの違いは何ですか?
- バーを首の前から挙げるか後ろから挙げるかの違いで、後ろから挙げるビハインドネックプレスは三角筋中部への刺激がやや強まる一方、肩関節への負担とケガのリスクも高まるとされています。効果の優位性を示す明確な定説はなく、リスクとリターンを踏まえて選択が分かれる種目です。
- 肩の柔軟性がない場合はどうすればいいですか?
- 無理に可動域を作ろうとせず、通常のオーバーヘッドプレスやダンベルショルダープレスなど、肩への負担が少ない種目を選ぶことをおすすめします。