BARBELL OVERHEAD PRESS
オーバーヘッドプレス
肩(三角筋)
難易度:中級
🏋️ バーベル(オリンピックバー)
オーバーヘッドプレスは、こう動かす
効く場所:三角筋(あわせて働く:上腕三頭筋・僧帽筋・腹直筋)
動かす範囲:鎖骨まで下ろす 〜 頭上で押し切る
外せない点:
- スタート位置
- 顔をよける
- 終わりの位置
やり方
| 扱える重量 | 体幹への負荷 | 向いている場面 | |
|---|---|---|---|
| 立って行う | やや軽い | 大きい | 全身で押す力を鍛えたい |
| 座って行う | やや重い | 小さい | 肩そのものを追い込みたい・腰に不安がある |
スタート位置:バーは鎖骨の前、顎のすぐ下。肘は真下ではなく、わずかに前へ出します。
顔をよける:押し始めたら顔を後ろへ引いてバーを通し、通過したら頭を前へ戻して腕の下に体を入れます。
終わりの位置:耳の横ではなく、頭のやや後ろで肘が伸びきる位置。ここまで来ると肩の上に骨で立つ形になり、支えるのが楽になります。
押す前にお尻を軽く締め、肋骨を下へ引き下げます。息を吸って腹を固めてから押し始めると、腰が逃げにくくなります。
オーバーヘッドプレスとは
肩の前で構えたバーベルを、頭の上まで押し上げて下ろす。これがオーバーヘッドプレスです。押す種目のなかで、唯一まっすぐ体の真上へ押し上げます。
肩(三角筋)と腕の裏が主役で、立って行う場合は体を一直線に保つ腹と背中も総動員されます。かつては重量挙げの競技種目のひとつでしたが、1972年を最後に外れ、いまは筋力トレーニングの種目として残っています。
先に音を上げるのは肩ではなく、腰と体幹であることが多い種目です。ベンチプレスの半分程度で止まるのも珍しくありません。関与する筋肉の総量が少なく、足元から全身でバランスを取るぶん力が逃げやすいためで、2つの数字を比べる意味はあまりありません。
立って行うか座って行うかで、種目の性格が変わります。腰が反る癖が抜けないうちは、背もたれのあるベンチに座る形から始めると、腰を切り離して肩の動きだけを覚えられます。
長所・短所
この種目ならではの強み
- 立ったまま全身で押す力が身につく:頭上へ押す動作を体幹で支える。寝て行うプレスには無い連動が要る。
- 肩の前部・中部をまとめて厚くできる:三角筋の前部と中部が同時に働くうえに高重量を扱える。肩を大きくするならまずここから。
- 上半身の「押す」力の指標になる:立位で頭上へ挙げた重量はごまかしが利かない。進歩の目安に使える。
弱みと、その付き合い方
- 挙がらないと腰の反りで代償しやすい:重量が勝つと体を後ろへ反らせて挙げてしまい、腰に負担が集まる。反らずに挙がる重量まで落とす。
- 扱える重量はベンチプレスより大きく落ちる:支持面が足裏だけなので、同じ押す動作でも数字は伸びない。重い重量を扱いたい日はプッシュプレスへ。
- 肩の柔軟性が足りないと軌道を作れない:頭上で腕を真っすぐ立てられないと、バーが体の前へ流れる。
こう付き合う:軌道が作れないうちはダンベルショルダープレスで可動域から作る。
ひとことで:腰が反った時点で、その1回は肩の仕事ではない。
よくある質問
- 腰が反ってしまいます。
- 背中とお尻を壁につけて立ち、その姿勢のまま軽い重量で押し上げてみてください。腰が壁から離れるなら、いまの体幹に対して重すぎる重量です。
- 肩が詰まる感じがします。
- 器具を持たずに、壁に背中をつけて両腕を真上へ上げてみてください。腕が耳の横まで上がらないなら、可動域の側から手をつけます。その間は、頭の上まで押し上げない種目に置き換えます。
- 重量が伸びなくなりました。
- 止まる場所から当たりをつけられます。押し始めで動かないなら肩、途中で止まるなら腕の裏、体がぐらつくなら体幹。ただし睡眠や週の総量が足りていないだけのこともあるので、フォームだけを疑わないでください。
- ダンベルとどちらを選べばいいですか?
- ダンベルにすると左右が独立するぶん、自分の肩が通りやすい軌道を選べます。バーベルで詰まる人でも痛みなく続けられることがあります。重量を伸ばしたいならバーベル、肩に不安があるならダンベルという分け方になります。
- 何回・何セットが目安ですか?
- 5〜10回を3セットあたりから始めます。あと1〜3回は押せる余力を残し、腰が反った回が出たらその時点で終える。この2つを回数より優先してください。