TIRE FLIP
タイヤフリップ
全身(大臀筋)
難易度:中級
🏐 その他(メディシンボール・スレッド等)
タイヤフリップは、こう動かす
効く場所:大臀筋・ハムストリングス(あわせて働く:大腿四頭筋・脊柱起立筋・上腕二頭筋・前腕筋群)
外せない点:
- 構え
- 足の位置
やり方
構えをつくる
- 構え:タイヤに体を密着させ、しゃがんでタイヤの下に両手を入れて握る。目安:デッドリフトと同様に、背中がまっすぐで腰が丸まっていない。
- 足の位置:足をタイヤの近くに置き、力を伝えやすい位置にする。目安:しゃがんだ状態で膝とつま先の向きが揃っている。
持ち上げる・押し倒す
腕で引くのではなく、脚と股関節を爆発的に伸展させてタイヤを持ち上げる。タイヤが立ち上がってきたら膝で支えながら持ち替え、最後は前方へ押し倒す。
呼吸:持ち上げる前に息を吸って腹圧を高め、持ち上げながら止め、押し倒す瞬間に吐く
目安:腰を丸めずに、脚の力でタイヤを持ち上げられている
回数・重さの目安
- 筋力・パワー向上:3〜6回×4〜5セット 高強度な種目のため、フォームが崩れない範囲の本数に留め、セット間はしっかり休息してください。
- 筋肥大(下半身・背面・補助的):6〜8回×3〜4セット デッドリフトに近い刺激が得られますが、タイヤの重量調整が難しいため、筋肥大の主種目というよりコンディショニングの一環として使うのが実用的です。
- 引き締め・持久力(コンディショニング):4〜6回×5〜6セット、休息短め 全身を使う高強度種目のため、短時間で心拍数が大きく上がります。
安全とマナー
- タイヤを倒す方向に人がいないことを必ず確認する
- 手や指を挟まないよう、持ち替えのタイミングに注意する
よくある間違いと直し方
- 腕でタイヤを引き上げようとしてしまう:デッドリフトと同様、脚と股関節の伸展で持ち上げる。腕は握るだけの役割にする
- 持ち上げる際に腰が丸まる:しゃがんだ構えの時点で背中をまっすぐにし、腹圧を高めてから持ち上げる
- タイヤが立ち上がる途中で押し倒すタイミングを誤り体勢を崩す:タイヤが胸の高さまで来てから膝で支え、体勢を整えてから押し倒す
痛みが出たときは
- 腰が痛いとき:デッドリフトと同じく、腰を丸めた状態での挙上は腰椎への負担が大きくなります。フォームを見直し、痛みがある場合は中止して医療機関に相談してください。
- 前腕・指が痛いとき:タイヤの縁を強く握りすぎている可能性があります。グローブの使用や握り方の見直しを検討してください。
タイヤフリップとは
巨大なタイヤを起こして倒す、全身を使ったパワー系のコンディショニング種目です。デッドリフトのような引き上げ動作と、プレスのような押し出す動作を1回の中に含み、下半身から上半身までを一気に鍛えます。
この種目で変わること
- 全身の爆発的なパワー発揮:デッドリフト的な引き上げとプレス的な押し出しを1つの動作で行うため、複数の筋群を同時に鍛えられます
- 心肺機能・コンディショニングへの高い刺激:重量物を全身で扱うため短時間で心拍数が大きく上がります
- 実用的な「持ち上げる・押す」動作パターンの習得:日常やスポーツでの重量物の扱いに近い動作です
まだ難しいときは
似た効果の種目
長所・短所
この種目ならではの強み
- 引く・押すを1動作で連続させる:起こしてから押し倒すまでが1回。複数の動作をつないで扱える。
- 重量の刻みがないぶん全力になる:タイヤの重さが決まっている。力を出し惜しみする余地がない。
- 屋外で気分が変わる:ジムの器具と違う対象を扱う。練習の単調さを崩す手段になる。
弱みと、その付き合い方
- 引き上げで腰が丸まりやすい:低い位置から重い物を起こすため、背中が丸まると腰への負担が大きい。指を挟まない位置を握る。
- 重量を選べないことが多い:用意されたタイヤの重さで決まる。自分に合う負荷とは限らない。
こう付き合う:重すぎるならデッドリフトを先に。 - 実施できる場所が限られる:屋外のスペースと専用のタイヤが要る。一般的なジムでは行えない。
ひとことで:環境があれば楽しい。背中を保てる重さを選ぶ。
よくある質問
- 自宅でできますか?
- 専用の大型タイヤと十分なスペースが必要なため、自宅での実施は現実的ではありません。設備のあるジムやファンクショナルトレーニング施設が近くにない場合は、デッドリフトやパワークリーンなど同様の全身パワーを鍛えられる種目で代替してください。
- デッドリフトと何が違いますか?
- 持ち上げる動作はデッドリフトに近いですが、その後タイヤを支えながら持ち替えて押し倒す動作が加わる点が異なります。より実践的で全身の連動性が求められる種目です。
- 初心者でもできますか?
- デッドリフトの正しいフォーム(腰を丸めない)を習得してから取り組むことをおすすめします。いきなり重いタイヤに挑戦せず、軽めのタイヤから始めてください。
- 女性でも取り組めますか?
- タイヤの重量を調整できる施設であれば、性別を問わず取り組めます。無理のない重量から始めてください。