3つの方向から1種目ずつ選ぶ
-
上から引く
頭の上から腕を下ろす
鍛える場所脇の下から背中へ広がる筋肉(広背筋)
種目ラットプルダウン・懸垂
-
手前に引く
肘から後ろへ引く
鍛える場所肩甲骨の内側あたりの筋肉
種目ワンハンドダンベルロウ・シーテッドケーブルロウ・斜め懸垂
-
下から持ち上げる
前かがみから体を起こす
鍛える場所背骨に沿った筋肉とお尻
種目ダンベルルーマニアンデッドリフト・デッドリフト
ラットプルダウンも懸垂も、腕を頭の上から下ろす同じ方向の動きです。背中の日の最初にやる種目は、ジムならラットプルダウン、ダンベルしかないならワンハンドダンベルロウです。
背中の定番2種目は、どちらも同じ方向の動きです
背中を鍛えた翌日、筋肉痛になるのは腕だけ、ということはありませんか。頭の上のバーを胸へ引き下ろすラットプルダウン、鉄棒にぶら下がって体を引き上げる懸垂。背中の日というと、まずこの2つが浮かぶのではないでしょうか。
ところが、この2つはどちらも頭の上から腕を下ろす動きです。前に伸ばした腕を肘から後ろへ引く種目も、前かがみから体を起こす種目も入っていません。背中の種目は、上から引く・手前に引く・下から持ち上げるの3つの方向に分かれます。器具や握り方が違うので、同じ方向の動きだと気づきにくいのです。
ジム・ダンベル・自重の週メニュー
ジムの1本目がラットプルダウンなのは、座ったままできて、重さを細かく軽くできるからです。
週2回:ジム|ラットプルダウンが1本目
背中Aは、上から引く種目と手前に引く種目を1本ずつ。背中Bは、手前に引く種目をもう1本と、下から持ち上げる種目です。ケーブル台がふさがっている日は、シーテッドケーブルロウをマシンロウに替えられます。
背中A(ラットプルダウン3セット×8〜12回、シーテッドケーブルロウ3セット×8〜12回)
背中B(チェストサポートダンベルロー3セット×8〜12回、デッドリフトは最後に2セット×5〜8回、腰が丸まる手前で終えます)
週の合計セット数:週10セット前後から。プルダウンとロウは3セットずつ、デッドリフトはまず2セット。
週2回:ダンベルだけ|手前に引く種目から始める
手前に引く種目から始めます。ダンベルだけだと、頭の上から重りを引き下ろす種目は組みにくいからです。ベンチが無ければ、膝から腰くらいの高さの台で代用できます。手と膝を乗せて、傾いたりぐらついたりしないものを選んでください。
背中A(ワンハンドダンベルロウは片手ずつ3セット×8〜12回、チェストサポートダンベルロー3セット×8〜12回)
背中B(ダンベルルーマニアンデッドリフト2〜3セット×8〜10回)
週の合計セット数:ロウに週6セット前後、ダンベルルーマニアンデッドリフトに週2〜3セット。鉄棒が使えるなら懸垂を足します。
週2回:自重だけ|斜め懸垂が入口
斜め懸垂は、低い鉄棒などを握り、体を斜めにして胸を引き寄せる種目です。家具を使うなら、体重をかけても動かず倒れないものだけにします。足を前に出すほど重くなります。10回×3セットが楽になったら、懸垂に進む目安です。
背中A(斜め懸垂3セット×10回を目安に。足の位置で重さを変えます)
背中B(懸垂の練習日。3セット、できる回数で。1回もできなければ斜め懸垂に替えます)
週の合計セット数:斜め懸垂に週6セット前後。懸垂が1回もできないうちは、背中Bも斜め懸垂で足を前に出して重くします。
背中Aと背中Bの間は、1日以上あけます。
背中の日によくある3つのつまずき
上から引く種目ばかりになっていないか、腕と握力が先に限界になっていないか、デッドリフトを1本目に重くやっていないか。背中が大きくならない、背中より腕ばかり疲れる。そんなときは、この3つを見直します。
3種目やって、全部が上から引く種目 → 1種目を手前に引く種目に替える
替えるのは1種目だけです。ジムならシーテッドケーブルロウ、ダンベルがあればワンハンドダンベルロウ、鉄棒があれば斜め懸垂にします。
よくある落とし穴:フェイスプルのような肩の後ろ側を中心に使う種目は、補助です。重さを扱えるロウを1本入れてください。
背中より先に、腕と握力が限界になってセットが終わる → 重さを下げて、最後まで引き切る
引く種目では腕と握る力も一緒に使います。背中より先に、そちらが限界に来ることは珍しくありません。腕がパンパンになると効いた感じはしますが、背中まで十分に使えたとは限りません。体を振らずに最後まで引ける重さまで落としてください。
よくある落とし穴:握りを助けるストラップに頼りきると、握る力を使う場面が減ります。使うのは重い日の後半セットだけに。
デッドリフトを背中の日の1本目に、いちばん重くやっている → 下から持ち上げる種目は、週2回のうち1回だけ。その日の最後に
デッドリフトで重さを持ち上げる主役は、お尻と太ももの裏です。背中の筋肉は背骨と肩甲骨が動かないよう踏ん張る役で、ロウのように肩甲骨を寄せる動きはありません。疲れも残りやすく、1本目に重くやると後のロウで重さが落ちます。最後に回すのはこのためです。
よくある落とし穴:背中をまっすぐ保てる重さで終えてください。痛みが出た日は、その場で中止します。
どれも、種目の入れ替えと重さの見直しで直せます。
よくある質問
自宅用に懸垂バーやトレーニングチューブは買ったほうがいいですか?
最初は、どちらも無くて構いません。手前に引く種目は、ダンベル1組か低い鉄棒があればできます。自宅で上から引く種目もやりたくなったら、ドアの入口に取り付ける懸垂バーか、ドアに固定するチューブを1つ選んでください。
背中の筋トレの翌日、腰が張るのは普通ですか?
筋肉が重だるく、数日で軽くなるなら、よくある張りです。動くと鋭く痛む、休んでも引かない、片側だけしびれる、日ごとに強くなる場合は張りとは分けて考え、整形外科などの医療機関で診てもらってください。デッドリフトの翌日に毎回張るなら、重さと本数を見直します。