RENEGADE ROW
レネゲードロウ
背中(広背筋)
難易度:中級
💪 ダンベル
レネゲードロウは、こう動かす
効く場所:広背筋・腹直筋(あわせて働く:上腕二頭筋・三角筋・腹斜筋)
外せない点:
- プランク姿勢
- 足幅
やり方
構えをつくる
- プランク姿勢:ダンベルを両手に持ち、肩の真下に手を置いた腕立て伏せの姿勢を作る。目安:頭からかかとまで一直線になっており、腰が落ちたり浮いたりしていない。
- 足幅:肩幅よりやや広めに足を開いて安定性を確保する。目安:体が左右にぐらつかず静止できている。
片手ずつ引き上げる
反対側の手でしっかり床を押して体を支えながら、片方のダンベルを肘を高く引き上げるように持ち上げる。ゆっくり下ろして反対側に切り替える
呼吸:引き上げながら息を吐き、下ろしながら吸う。体幹は常に軽く締めておく
目安:引き上げる際に骨盤や肩が左右に回転していない(体が一枚の板のように保たれている)
回数・重さの目安
- 背中・体幹の同時強化:左右各6〜10回 × 3セット 体が回転しない重量を選ぶことが最優先。回数より姿勢の質を重視する
- 体幹の抗回旋力の強化:左右各8〜12回 × 3セット 引き上げの速度をあえてゆっくりにし、回転に耐える時間を長くする
- コンディショニング:左右各30秒 × 3〜4セット 軽めの重量でテンポよく。疲労で姿勢が崩れたら本数を減らす
安全とマナー
- 姿勢が崩れる(体が左右に回転する)重量では行わない。回転が出た時点で重量を落とすか、その場でセットを終える
- 手首に不安がある場合は六角ダンベルなど手首がまっすぐ保てる形状を選ぶ
よくある間違いと直し方
- 引き上げるときに骨盤や肩が大きく回転してしまう:これがこの種目の最大の破綻ポイントです。体幹の力で回転に抵抗できる重量まで大きく落とし、まずは回転させない感覚を覚える
- 腰が反る・落ちる:お腹に軽く力を入れて骨盤を締める。腰が落ちる場合は体幹の疲労か重量オーバーが原因なので、セット数か重量を見直す
- 足幅が狭くバランスが不安定:足を肩幅よりやや広めに開くと支持基底面が広がり安定しやすい
- 手首に体重が乗りすぎて痛む:ダンベルの持ち手(グリップ部分)が平らな六角ダンベルを使うと手首がまっすぐ保ちやすい。丸型は不安定になりやすい
痛みが出たときは
- 腰が痛いとき:骨盤の回転や反り、腰の落ち込みがないか確認する。プランク単体でまず体幹の姿勢保持力を高めてから取り組むのも有効。痛みが続く場合は自己判断で継続せず、整形外科などの医療機関に相談してください
- 手首が痛いとき:六角ダンベルの使用や、拳を握ってダンベルの上に乗せるプッシュアップバー的な持ち方に変更するなど、手首がまっすぐ保てる工夫をする
- 肩が痛いとき:支持側の肩に体重が集中しすぎていないか、肘が完全にロックされているか確認する。違和感が続く場合は医療機関に相談してください
レネゲードロウとは
プランク姿勢を保ちながら片手ずつダンベルを引き上げる種目。背中を引く力と、体が回転しないよう抵抗する体幹の力を同時に鍛えられる複合種目です。
この種目で変わること
- 背中の引く力の強化:片手ずつ引くことで、力の強い側に頼れない正直な負荷がかかります
- 体幹の抗回旋力(回転に耐える力)の向上:スポーツ動作や日常生活での姿勢保持能力に直結する要素です
- 肩関節の安定性強化:支持側の肩と肘が体重を支え続けるため、肩まわりの安定筋群が鍛えられます
まだ難しいときは
似た効果の種目
長所・短所
この種目ならではの強み
- 引く動作と体幹を1つにまとめられる:プランクの姿勢を保ちながら引く。2種目ぶんの要求が1動作に入る。
- 体をひねらせない力が鍛えられる:片手を上げるたび体が回ろうとする。それに耐える働きが要る。
- ダンベル2つと床だけで成立する:ベンチもラックも要らない。自宅のメニューに組み込みやすい。
弱みと、その付き合い方
- 引く重量はロウ専用種目に及ばない:姿勢を保てる範囲に重さが縛られる。背中を狙う日はワンハンドダンベルロウを軸にする。
- 骨盤が回ると効果が消える:引くたび腰がねじれると、狙いの「回らない力」が働かない。足幅を広く取って構える。
- ダンベルの上で手首を立て続ける:ダンベルの上で体を支えるので、手首に痛みが出る人がいるとされる。
こう付き合う:六角形のダンベルを使い、転がらない形で支える。
ひとことで:背中の種目というより体幹の種目。重さは控えめに。
よくある質問
- 体幹トレーニングと背中トレーニングどちらとして数えればいいですか?
- 両方の要素を同時に鍛える複合種目です。プログラムに組み込む際は、体幹種目・背中種目のどちらか一方の枠として扱えば十分です。
- 姿勢が崩れやすいのですが、軽くする以外の対策はありますか?
- 足幅を広げる、引き上げる速度をゆっくりにする、あるいは膝をついた姿勢(膝つきプランク)から始めるといった調整が有効です。まずは回転しない姿勢を最優先にしてください。
- 腹筋種目としても効果がありますか?
- はい。回転に抵抗する力は腹斜筋を中心とした体幹の側面が担うため、通常の腹筋種目とは異なる角度で体幹に効きます。
- 毎日やっても大丈夫ですか?
- 背中と体幹の両方に負荷がかかる種目のため、48時間程度は間隔をあけることをおすすめします。